ペットの火葬でトラブルが多い理由は?回避方法を弁護士が解説

監修者ベストロイヤーズ法律事務所

弁護士 大隅愛友

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ペットの火葬でトラブルが多い理由は?回避方法を弁護士が解説

自分にとっては家族同然であった大切なペットが亡くなった際、火葬でしっかりと弔ってやりたいと思う人は多いです。

しかし、ペットの火葬に関するトラブルが近年多く、そのほとんどが悪徳業者に火葬を依頼してしまったことや正しい知識を持っていなかったことが原因になっています。

本記事では、ペットの火葬でよくあるトラブル例や、悪徳業者を回避する方法について解説します。

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1 自分でペットを火葬したら違法

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愛するペットを自分で火葬してあげたいと思う方もいるでしょうが、自分の手で火葬を行うのは違法です(廃棄物の処理及び清掃に関する法律第16条)。

ペットは命あるものに変わりありませんが、法律上はモノとして考えられており、廃棄物に分類されてしまいます。

よって、ペットの火葬は廃棄物の焼却を禁止する法律に触れてしまい、5年以下の懲役又は1,000万円以下の罰金が科せられる可能性があります。

ペットの火葬は、基本的に業者に依頼しなければなりません。火葬方法には合同火葬や個別火葬、移動火葬などがあります。

1-1 合同火葬

名前の通り、他のペットと一緒に火葬する方法です。

料金面では、合同火葬がもっとも安い火葬方法なため、予算をおさえて火葬をしてあげたい人に向いています。目安としては1万円〜2万円です。

ただし、合同火葬はペットの遺骨が返却されることはほぼありません。そのため、遺骨を持って帰りたい場合、合同火葬は不向きです。

1-2 個別火葬

個別に火葬をする方法です。

個別火葬には、人が亡くなって火葬をするときと同様に遺族が立ち会う「個別立合火葬」と、火葬は業者にお願いして遺骨を返却してもらう「個別一任火葬」があります。

個別立会火葬は、ペットの火葬のなかでももっとも手厚くお見送りできるので、その分費用も高くなります。目安として2万円〜3万円です。個別一任火葬はもう少し相場が安く、1.5万円〜2.5万円ほどです。

1-3 移動火葬

訪問火葬出張火葬とも呼ばれますが、火葬車が自宅や近くまで来てくれ、そこで火葬を行う方法です。

「大切なペットなので火葬をしてあげたいが、火葬場まで行く時間がない」「火葬場が遠いため、ペットを運ぶのが難しい」といった状況では、火葬車での火葬を選択する人もいます。

ただし、火葬車はどのペット火葬業者も備えているわけではないので、対応してくれるところを選んで依頼する必要があります。

2 ペットの火葬トラブル

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ペット火葬はトラブルが多い業界です。知らず知らず悪徳業者に依頼をしてしまうと下記のようなトラブルに巻き込まれる可能性があります。

2-1 高額料金の請求

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もっともトラブルとして多いのが高額な火葬代の請求です。

大切なペットが亡くなった悲しみのなか、事前に見積りで聞いていた金額と異なる料金を請求されるケースがあります。

料金に関するトラブルの多くは、ペットが火葬炉に入ってから起こります。支払わなければ、生焼けの状態になってしまいます」など、状況的に中止が難しい状況で高額料金を請求されてしまい、仕方なく支払ってしまうケースが多いです。

2-2 異臭

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住宅地でペット火葬車を利用することで、煙や異臭が発生して近隣の方とトラブルになることがあります。

火葬車の安全性が欠けていたり、メンテナンスが不十分だったりすると、有害な煙や異臭が排出される原因になります。

2-3 違うペットの遺骨

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ペットを預かったあと、実際には火葬をせずに違うペットの骨が返却されたといったケースもあります。また、遺骨が返されると思っていたが、返却されなかったというケースも少なくありません。

業者からは「うちでは遺骨の返却は行っておりません」といわれるため、本当に火葬をしてくれたのか不安になりますよね。

遺骨の返却を希望する場合は、必ず返却があることを事前に確認しておかなければなりません。

2-4 その他トラブル

料金や臭い、遺骨に関するトラブル以外にもさまざまなトラブル事例があります。

個別一任火葬を依頼したのに合同火葬をされたり(火葬方法の偽装)、予告や連絡なしに霊園が閉園して遺骨がそのままの状態で放置されたりといったケースもあります。

また、ペットが生前によく遊んでいたおもちゃなどの副葬品を火葬してもらえると思っていたが、火葬されなかったといった例も多いです。

3 ペットの火葬トラブルが起きる理由

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なぜペットの火葬に関するトラブルがこれほど多いのかというと、実は法律が関係しています。

飼い主さんにとっては大切な家族の一員であるペットでも、上述したように法律上はモノとして扱われてしまいます。

そのため、ペットの火葬については法律による規制がされていません。資格も不要なため、新規参入がしやすい業界でもあります。結果として、遺族の悲しみを癒すことよりも利益を優先させる悪徳業者が増えてしまいました。

もちろん、多くのペット火葬業者は、専門知識のある方が適正な料金で丁寧に対応をしてくれます。しかし、一部のペット火葬業者は専門性が低いままで対応をしたり、遺族の悲しみにつけ込んで高額請求を行ったりしていることも事実です。

4 ペットの火葬でトラブルを回避する方法

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悪徳なペット火葬業者を避け、大切なペットの火葬を安心して依頼するためには、いくつかおさえておくべきポイントがあります。

4-1 口コミ・評判を確認する

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利用したいと考えているペット火葬業者については、必ず事前に実際に利用した人の口コミ・評判を確認しておきましょう。

口コミサイトで調べる方法や、SNSやMAPアプリ、ホームページなどから調べる方法などインターネット経由で情報を集められます。

4-2 ペットの火葬費用の相場を確認しておく

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上述したように、ペットの火葬には何種類かあり、ペットの大きさによっても金額は変わります。そのため、事前に費用相場を確認しておき、必ず見積りをとってから依頼をするようにしましょう。

たとえば、複数の業者で同じ条件で相見積りをとれば、高額請求かどうか判断できます。実際に依頼する際は、

  • 追加で費用がかかる可能性はあるか
  • 遺骨は返されるか

を確認してから契約しましょう。

4-3 会社情報をHPで確認する

会社のホームページから会社情報を確認しておきましょう。優良な業者であれば整ったホームページに会社情報を詳しく掲載しています。

  • 代表者氏名
  • 住所・電話番号
  • スタッフの顔写真入りコラムなど

このような情報が多ければ信用度は増します。また、「全国ペット霊園協会」や「日本動物葬儀霊園協会」などの団体に加盟しているかどうかも重要な判断ポイントです。

4-4 実際に訪問や問合せをする

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斎場で火葬を行う業者であれば、実際に足を運んで施設内を見学させてもらえることもあります。設備が整っているか、スタッフの対応はどうかなどを自分の目で確認しておくことで、悪徳業者へ依頼してしまうことを防げるでしょう。

また、見学までしなくとも、実際に電話で問合せをするだけでもスタッフの雰囲気や対応の良し悪しはわかります。そもそも電話がつながらないような業者は、疑ってかかりましょう

5 まとめ|ペット火葬のトラブルは弁護士へ相談

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私有地以外でペットを火葬するのは違法行為に当たるため、業者にお願いする方法が一般的です。

しかし、ペットの火葬業者のなかには悪徳業者も少なからずいます。高額な料金が請求されるなどのトラブルにあわないためにも、事前に口コミを調べるなど十分にリサーチをしてから業者に依頼をしましょう。

ペットの火葬に関してトラブルにあった際は、弁護士に依頼をすることでスムーズに解決できることがあります。

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